審判講習会「円滑な競技会運営に向けて」

ote2009-02-21



 午後2時から地元ホテルで、日本陸上競技連盟の競技運営委員長、吉儀宏氏を招いて審判講習会が開かれました。吉儀氏は、一昨年大阪で開催された世界陸上で審判長を務めておられたそうです。


 研修会では「円滑な競技会運営に向けて」というテーマで、次の4つことについて話をされました。

  1. 競技運営面におけるインターハイの特徴
  2. 審判がしっかり確認しておかなければならないこと
  3. この2年間における規則改正について
  4. この2年間のトラブル事例について


 2.では、スポンサー保護のため、各所でチェックをしてマスキングテープで企業ロゴ等を隠すことについて。400mリレーブルーゾーンにおける監察員の注意。テイクオーバーゾーンを越えたときに、落ちついてゾーンに戻ってバトンを受け渡すと失格にならないこと。決勝ラウンドなど、入賞のためにタイムにこだわらない場合にはルールを知っているのと知らないのとでは大きな違いになること。2/1000秒以上の差と次のラウンドへの進出について、などなどの話がありました。


 3.では、リレーメンバーの交代について、日本記録樹立時のドーピングテストの義務付けについての話しがありました。日本陸連では、電話一本で日本記録樹立24時間以内に選手の尿検査ができるシステムをつくったそうです。


 4.では、召集における、ナンバーカードやリレーオーダー用紙のチェックミスについて。補助員の誘導係が、選手を連れたまま道に迷ったこと。トラック種目のスタート時にほかの競技の掛け声や観客の歓声で、スタートする競技者が集中できなくなること。走高跳での呼び出し間違いによって跳躍してしまい、「慌てて試技をしたので失敗した」の抗議。走高跳の大詰めで、反対側の次跳躍者が先に跳躍して成功した。試技時間の間違い。三段跳での審判員の「ファールでは」という言葉に補助員が反射的に整地して痕跡をなくしてしまった。等々。


 審判でミスを犯してしまった場合には、素直に認めて、丁重に謝罪をすること。慌てない、ごまかさない、かっかしないこと。抗議者に余計なことは言わないこと。これらのことは陸上競技にかかわらず間違いを犯したときには大切なことですね (^_^) 。今日の研修会で、審判時の心得を新たにできました。


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