Full text: Obama's victory speech

ote2008-11-06


 米大統領選挙は4日、各州で投開票が行われ、米メディアの開票速報によると民主党バラク・オバマBarack Obama上院議員が、伝統的な共和党支持州で勝利を重ねて選挙人の過半数を獲得し、第44代米大統領に選出された。就任は来年1月20日。史上初のアフリカ系大統領の誕生で、米政治は新たな局面を迎える。
【11月4日 AFP】

 今朝学校へ行く途中、ラジオを聞きながら車を運転していると、ラジオのパーソナリティがオバマ氏の勝利演説についての話をしていました。その中で、「英語の先生! 今日の授業はこれですよ。分かりやすい言葉で書かれていますよ。A4で3ページぐらいです。」という話をしていました。


 オバマ氏が演説がうまいことは定評あるところですし、" Yes, we can. "というフレーズを使って、聴衆を奮い立たせ、心をつかむことも知っていました。そこで、今日朝のSHRでその原文を生徒に渡そうと考えました。ねらいは、1)時代のうねりを感じ取って欲しいこと、2)スピーチの格調高さを感じ取って欲しいこと、3)英文は情報を手に入れる道具であることです。


 学校に着くとすぐにインターネットに接続し、オバマ氏の勝利演説を検索しました。すぐに、演説の要旨(日本文)を見つけることができました。しかし、原文を探すのに少し手こずりました。動画はたくさんヒットするのですが。ようやく、「obama speech victory chicago」のキーワードで見つけることができました。原文だけでは雰囲気が出ないので、オバマ氏の写真をレイアウトして、要旨と共に一太郎に流し込みました。


 本当に格調高いスピーチです。米国の民主主義に希望を託し、国民の団結を呼びかける。" Yes, we can. " つい、日本の責任者と比較してしまいます。日本の責任者が日本の「かたち」をどのようにしていきたいのか、しっかりと語っているとは思えません。経済対策はもちろん大切ですが、国の「かたち」を示すことも一国の責任者の責務だと思います。


 でも、演説の中でびっくりしたのは、このくだりでした。

When the bombs fell on our harbour and tyranny threatened the world, she was there to witness a generation rise to greatness and a democracy was saved. Yes, we can.

 このくだりは、3日にハワイで亡くなった祖母を振り返ってのものですが、パールハーバーが今でもいかに米国にショックを与えているのかが分かります。


 クラスの一人でも多くの生徒が、原文や要旨に目を通し、何かを感じ取ってくれたらよいと思います。オバマ氏のこれからの判断は、わたしたちの将来にも大きく関わってくることになりますから。


  Obama's victory speech 1/2 (同時通訳)
 


  Obama's victory speech 2/2 (同時通訳)
 


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