速報タイムと正式タイムのズレ

ote2008-08-20



 陸上競技では、ゴール付近にタイマーが置いてあり、レース後すぐに速報タイムが掲示されます。たった今男子200mのレースが終了し、ボルト選手の記録が速報タイムで19秒31と掲示されました。そして、その後すぐに、正式タイム19秒30を掲示が変更されました。速報タイムと正式タイムのズレは何なのでしょうか。


 ゴールには、1レーンのインと9レーンのアウトにフォトビームというものが置かれ、この間に赤外線が通っています。この赤外線がゴールの時に選手の体で遮断された瞬間を電気信号に変えられ、計時機器に送信されます。このときのタイムが速報タイムとなります。しかし、赤外線が誤差なくゴールのライン上にあるわけではありませんし、トルソー(胴体)以外の部分で赤外線を遮断することもあります。ですから、赤外線の遮断イコール正式タイムとはなりません。


 正式タイムは、スリットカメラによって撮影された画像でトルソーの先端を確認して確定されます。この判定方法については、07年5月5日のブログを御覧ください(ここをクリックしたらジャンプ)


 正式タイムの発表は急がれます。出走した選手全員の記録を確定していたのでは、時間がかかってしまいます。そこで、二人の写真判定員の一人が1着のみをパソコン上の画像を用いて判定して正式タイムを掲示させます。そして、そのデータがもう一人の写真判定員のパソコンに転送され、それを用いて残り選手のタイムを判定します。トップの画像では、左のパソコンが1着判定用、右のパソコンがその他の判定用です。


 しかし、ボルト選手は凄いですね。身長があれだけ高いのに、フォームが崩れることなく走りきっています。モモの上がり、長い脚を素早く繰り出すことから、腸腰筋が発達しているのがみてとれます。本当に凄い。さて、わたしのほうは明日から3日間ユース大会です。それぞれが自己ベスト記録を更新することを期待しています。頑張れ!

 


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