NHK土曜ドラマ『トップセールス』


 HNKでは土曜日の晩9時に、ドラマを放映しています。今は「土曜ドラマ」というタイトルで放映されていますが、以前は「ドラマ人間模様」などの名前で親しまれてきました。古いところでは山田太一シリーズ『男たちの旅路』(1976)。鶴田浩司、水谷豊、桃井かおりが出演しており、鶴田浩司演じる戦中派の世代と戦後生まれの世代のぶつかり合いが時には厳しく、時には優しく描き出されていました。それ以後、向田邦子シリーズ『阿修羅のごとく』(1980)、戦後史実録シリーズ『空白の900分-国鉄総裁怪死事件-』(1980)、『私が愛したウルトラセブン』(1993)、『クライマーズ・ハイ』(2005)、『新マチベン −オトナの出番−』(2007)などのドラマを覚えています。なかなか見ごたえのある作品が多いですね。


 今放映中のドラマは『トップセールス』、夏川結衣主演です。昭和49年から自動車販売会社で勤務し、最後は社長にまで上り詰める。シンデレラストーリーなのですが、自動車販売における女性の草分け的存在で、最初は名刺さえ受け取ってもらえないなど様々な苦労をします。しかし、持ち前の前向きさと笑顔で「車を売ることはお客様の未来を一緒につくること」をモットーに頑張ります。時にはシリアスに、時にはユーモラスに独身キャリアウーマンを演じる夏川結衣の演技が光っています。日産自動車執行役員、元ダイエー代表取締役会長兼CEOの林文子さんがモデルのようです。


 このドラマは昭和49年、わたしが中二の頃から話しが始まっています。オイルショック、立ち直り、バブル、バブル崩壊という大きな日本経済のうねりが背景となっています。ドラマを見ながらつい昔を振り返ってしまいます。わたしの家にも小学校5年生の時に、「スバルR−2」という排気量360ccのかわいい車がやって来ました。このドラマを見て自らに照らして懐かしく感じられるのは、わたし以上の歳の方ではないでしょうか (^_^) 。今週土曜日が最終回です。


 主題曲の平原綾香『孤独の向こう』が、主人公に静かに力強くエールを送ります。


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