陸上競技の写真判定


 連休は、ほとんど部活動の陸上競技で終わってしまいました。昨日と今日も競技会でした。わたしは、競技会では写真判定という部署で審判をしています。写真判定は、フィニッシュラインを通過した選手をカメラで撮り、その画像を用いてそれぞれの選手のタイムを読み取ります。


 真ん中の写真は、写真判定室の装置です。この写真判定室は、フィニッシュラインがまっすぐ見下ろすことができる観客席の上部につくられています。この部屋には、ゴールする選手を撮るCCDスリットカメラ、撮影時に押すボタンがあるグリップ、撮影した画像を処理するコンピュータ、その結果を出力するプリンタ、それを記録係に送るFAXがあります。
 CCDカメラには幅が1㎜もないスリットがあり、そのスリットを通してフィニッシュライン上だけを1秒間に最大2000コマ撮影することができます。選手がフィニッシュラインを通過した時に、グリップのボタンを押すことによって撮影ができます。


 CCDカメラで撮影された画像は、コンピュータのディスプレイに映し出されます。フィニッシュラインを通過する選手は連続して高速撮影されるので、選手の体全体が映っています。もし、フィニッシュラインを選手が通過している途中で、グリップのボタンを解除すると体の画像は途中で切れてしまいます。
 画面に風景が映らず背景が白くなっているのは、CCDカメラが撮すところはフィニッシュラインの白線上だからです。各レーンの境が黒い線に映っているのは、フィニッシュラインと各レーンが交わるところだけ、黒色に塗っていあり、それが常に撮影されるかです。


 タイムの判定ですが、ディスプレイには縦線があり、この線をマウスで選手のトルソー(胴体)の先端にあて、マウスを左クリックすることによってディスプレイの画面右にタイムが判定されます。写真は、男子800mを判定した画像です。


 短距離種目はわりと簡単に判定できます。しかし、長距離種目は、参加人数も30人以上でしかも周回遅れがでることもあり、着順とタイムを一致させる作業に大変神経を使います。今日は3人2班編成でやりましたが、1日終わるともうヘトヘトです。

 明日は久しぶりのお休みです。が、月曜日からの準備に追われそうです (^_^)。


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