人権ホームルーム(HR)


 昨日の5限目は、高校に入学して初めての人権HRでした。まず、中学校での人権学習の状況や生徒の思いを知るために、学年でアンケートを行いました。アンケートを行った後の時間は担任の裁量でした。そこで、それぞれ生徒の価値観が異なることを認識させるために、ミニワークショップを行いました。


 やり方は簡単。11種類の価値観を生徒に示し、自分が大切だと思う順に並べさせて、ワークシートに記入させ、また、そのような順に並べた理由を書かせます。11種類の価値観は、以下のとおり。数が多いので、「とても大切」、「大切」、「あまり大切でない」の3つに分けて、それぞれで順に並べるとよいとアドバイスをしました。

 正義 (善悪をしっかりと判断し、行動する)
 生命 (生命の危険がなく、安全に生活する)
 家族 (親や兄弟を思いやる)
 学力 (自己実現に必要な学力をつける)
 恋愛 (異性を好きになる)
 経済 (普通の生活ができる経済力をつける)
 平等 (差別されたりイジメられたりしない)
 友情 (友達との信頼関係を大切にする)
 自由 (自分がしたいことをし、言いたいことを言う)
 健康 (無理やストレスのない心や体の健康を大切にする)
 環境 (水や空気、自然等の環境を大切にする)


 その次に、6人のグループに分け、グループの中でベスト5の順を考えさせました。話し合う時間は10分間、ジャンケンで司会を決めさせました。新学期が始まって1週間ちょっと、10分間で果たして話し合いができるか心配しましたが、すべてのグループが時間内に決めることができました。すご〜い!
 いずれのグループでも、生命、家庭、友情が上位にきました。


 そして振り返り、「他のひとと価値観が違って、新鮮だった」「自分の価値観がグループの価値観にほとんど採用されなかった」「自分の価値観が全部採用された」などの感想がでてきました。


 人権とは「人が人として幸せに生きる権利」であり、人がそれぞれ異なった価値観をもって生活している社会で、この権利を大切にするにはどうしたらよいのか、ということを問題提起してHRを終えました。うまく、目的は達成できたようです。


 これからも、ワークショップのように互いに話し合う場面を多くつくり、生徒のコミュニケーション能力も高めていきたいと思います。


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