上田義彦「自分を信じる」

ote2006-10-09



 先週の木曜日に、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」を見ました。番組に登場するのは誰もが認めるその道のプロです。この日のプロは、サントリーのお茶「伊右衛門」のCMで有名な、写真家の上田義彦さんでした。写真家は、一人であちこちへ行って自分のテーマを写真を撮ったり、現場でモデルさんを相手にコミュニケーションを撮りながら写真を撮ったりするものだと思っていました。しかし、上田さんは違っていました。極めてストイックに写真を撮ります。


 番組では、サントリー黒烏龍茶のCM撮りの様子が映し出されていました。毛沢東主席のような人物の発声で、円卓を囲んだ10人の男性が脂っこいラーメンを黒烏龍茶とともに食べるというものです。


 上田さんはなかなかOKを出しません。現場にはクライアント(サントリー)をはじめとして様々な人でごった返しています。その中で、3日間にわたって延々と同じシーンを撮り直します。ラーメンの湯気がうまく撮れない、役者に活気がないなど。現場には疲れが見て取れますが、ダメ出しをします。


 「自分を信じる」 これが上田さんの信念です。どんな撮影でも自分の感覚を信じて撮影をします。ふつうならば、時間がある程度経過すれば、いい線のところで妥協をしてしまいそうですが、上田さんは苦悩を浮かべ、プレッシャーを感じながらもそれを跳ね返し、妥協を決して許しません。「すごい!」「すごすぎる!」って感じです。


 「自分を信じる」ということは、なかなかできるものではありません。わたしなんて、仕事上のことで、人からちょっと何かを言われると、自分の立っている場所がすぐに分からなくなります(^_^)。「自分を信じる」ということは、知識や経験に裏打ちされたものをしっかりもち、自分の置かれている状況を正確にモニターでき、思考・判断できてはじめてできることではないでしょうか。


 サントリー黒烏龍茶、飲むとすぐに舌にまつわりつくような、まったりとした苦みを感じます(変な表現)。のどが渇いているときには、絶対に飲めません。サントリー黒烏龍茶のCMの動画は、下のURLで見ることができます。クリックしてみてください。ジャンプします。

 http://www.suntory.co.jp/softdrink/kuro-oolong/cm/


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