うちの住宅地の横に、新しい住宅地ができる

前の雑木林



 うちの家は南向きです。2階のベランダから外を見ると、前の家の上から向こう側にある雑木林が見えます。大きな木はコナラです。初夏は新緑、秋には紅葉。この眺めだけをみると、別荘にでもいる雰囲気です。
 今、うちの住宅地では大きな問題が起こっています。それは、この雑木林が造成されて、住宅地ができるからです。



 うちの住宅地は4年前にできました。隣接地への通路は大小あわせて5つありますが、車が通れるのは1か所のみです。住宅地を通り抜けする車もなく、とても閑静です。ですから、うちの住宅地の皆さんは、新しい住宅地とは車道を通してほしくないのです。
 そこで、新しい住宅地とは、15段+15段ぐらいの階段をつけて、うちの住宅地と分離する方向で話合いが進んでいます。ところが、そうすると隣接する家の南側に隔壁が4〜5mの高さで立つというのです。南側に住んでいる方にとっては、とんでもないことです。予定の階段は、上の写真の家の右側にできるそうです。


 先々週の日曜日に自治会の定例総会がありました。間違った開始時間を教えられたわたしは、何と会場に一番乗り。それで、役員の方に、立候補者がでなければ議長をやってほしいと言われてしまいました。この2年間ほど自治会に出席していませんし、その前の週に行われた新しい住宅地の業者説明会にも出ていません。「それでもいいんですか」と言ったならば、「いいですよ。議案を読んでもらうだけで、後は皆さんの意見を聞いてもらえばいいです」との返事。そんな簡単にいくわけがないと思いつつ、男45歳、できませんなんて言えませんよね。


 案の定、階段と隔壁の件で意見が百出しました。高齢化をむかえて、病院側の車道を止めていいのか。道路を通して、車止めにしたらどうか。市道に車止めはできないだろう。災害時に、車止めの鍵にだれが責任をもつのか。階段の数を少なくして、隔壁も下げたらどうか。この場で十分話し合って決めて欲しい。などなど。


 この場で結論を出すなんて無理だと思いました。専門知識もなければ、様々なことを想定しなければならないからです。小委員会の設置を提案しようと思いましたが、わたしは議長です。幸い話合いの中で、南側の新しい住宅地と隣接する方から、専門委員会の設立の提案が出されました。それをもって、委員会設立へ議事を進めていくことができました。でも、自治会長はうちの住宅地では最長老で、規約を遵守しようという気がなく、困ったものでした。


 議案が紛糾したときのために、議長は、正副二人制にした方がよいと思いました。それにしても、2階からの雑木林の眺めがなくなるのは残念なものです。しかし、わたしたちの住宅地も4年前に自然をなくしてできたのですから、雑木林がなくなることには文句はいえません。


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