「ASAhIパソコン」休刊

最終号



 わたしが,コンピュータを使い始めたのは,91年からです。東京で行われた日本生物教育会の全国大会のコンピュータ利用の分科会に出席し,これからはコンピュータも使えないとと思い,NECの98ノートを買いました。当時のハードディスクは40M。フロッピー40枚分だと,はしゃいでいました。


 その当時のわたしのコンピュータの指南役が「ASAhIパソコン」でした。この雑誌は,88年11月に創刊されており,まだまだコンピュータ関連の雑誌が少なかった頃,初心者〜中級者向けに,わかりやすい記事を,コーヒー代ぐらいの価格で,隔週刊で提供してくれていました。当初は,本屋さんで発売日に合わせて買っていたのですが,朝日新聞を購読していることもあり,定期購読を始めました。ところが,この雑誌は3月15日号(通巻399号)をもって休刊となってしまたのです (x_x) 。その原因を本誌は次のようにいっています。

  1. パソコンそのものが日用品化し,ワクワクするものでなくなった。
  2. インターネットの普及で紙メディアの価値が下がった。
  3. パソコン利用のスキルアップがあり,中級者増え,ターゲットの読者が少なくなった。
  4. 出版不況。とくに,雑誌の落ち込みが大きい。


 この雑誌を購読しだしてから14年以上たちました。最初の8年ぐらいは,熱心に何度も何度も読み返し,発売日が待ち遠しいものでした。コンピュータ関連商品を買うときには,新商品レビューや試用レポートを食い入るように読んで買いました。しかし,やることが増えたり,コンピュータの知識がついてくるにしたがって,拾い読みになってきました。でも,買い物をするときには,十分参考にさせてもらいました。つい最近も,セキュリティ機能付きUSBメモリーを買うのに,「対決」というコーナーを読み,そこでの一押しを購入しました。そのときには,雑誌のページをちぎって,店へ出かけましたよ (^_^) 。


         


 やわらかい話,かたい話を織り交ぜ,メーカーに媚びない作りだったと思います。だから,購入をやめようという気にならなかったと思います。最後の号では,「遺言」ということで,パソコン雑誌,コンピュータ機器,ソフト,メーカーに向けて,提言をしています。「ASAhIパソコン」らしい終わり方ですね。編集者の皆さん,長い間,ありがとうございました <(_ _)> 。


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