バドミントンの強化練習を見て

ote2005-12-18



 中1の息子を強化練習会へ送っていき、ついでに練習を見学しました。甘いって?でも、練習は午後6時からで、学校からは1人、顧問の先生から勝手に行くように言われたからです。


 練習は体育館10周の駆け足、柔軟から始まりました。わたしは、教師になってからずっと陸上競技部を指導していたので、グランドでやる部活は見慣れていましたが、体育館での部活を最初からずっと見ることがなかったので、どんな練習をするのか興味津々でした。


 でもダメダメ。ウオーミングアップの指導をぜんぜんしません。バドミントンなので、ジョッグの仕方なんて教える必要はないとしても、柔軟運動の在り方ぐらいは。どこの筋肉を伸展させているかなんて、まったく考えさせていません。2人1組で、最初は足を閉脚して、それから開脚しての太ももの筋肉の伸展を、肩を反動をつけて押させて行っています。選手を観察してみると、足先の方向は外に開いていたり、床にねていたりと様々です。腰から離れたところを押すのも、反動を付けるのも腰に負担がかかります。また、足先は、床に対して垂直に向けないと、太ももの筋肉はしっかりと伸展しません。実際にやってみるとよくわかりますよ。


 で、太ももの伸展だけで柔軟運動は終わり、ラケットを持っての基本打ちになりました。えっ、バドミントンだから、肩のストレッチや手首など、他にもやる部分があるんじゃないのって思います。基本打ちそれ自体がそれを果たしているのでしょうか。でも、せっかくの強化練習なんですから、けがをしないようにウオーミングアップの在り方をしっかり教えてもらいたいですね。ウオーミングアップは、邪魔くさいものと思いがちですが、何を目的に、体のどこをどのような方法で運動できるようにつくっていくのかがわかれば、結構面白くなってきます。


 こんなことを思うのは、わたしがずっと陸上競技にたずさわってきたからでしょうか。陸上競技の短距離などは、単純な競技だと思われがちですが、単純な運動ほど、その練習方法には奥深いものがあります。


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