山川直人「コーヒーもう一杯」


コーヒーもう一杯(1) (ビームコミックス)

コーヒーもう一杯(1) (ビームコミックス)

 君とよくこの店に 来たものさ
 わけもなく お茶を飲み話したよ
 学生でにぎやかな この店の
 片隅で聴いていた ボブ・ディラン


 このフレーズがすぐわかる人は、40歳代半ば以上の方でしょうか。’72年にブレイクしたガロの「学生街の喫茶店」です。コーヒー、喫茶店と聞くと、この詩をすぐに連想してしまいます。「コーヒーもう一杯」の作者もボブ・ディアランが好きなそんな一人です。


 マンガに登場する人物は、毎回変わり、人生の一カットが描かれます。友人の家にコーヒーを飲みにやってくる人、喫茶店にコーヒーを飲みにやってくる人、人生にコーヒーがある風景、不思議な喫茶店。短編ですが、読んでいると、それぞれの話の登場人物に、気持ちが引き込まれます。失恋のせつない話でも、最後の場面で希望が見えるように描かれています。ですから、読んだ後は、ホッとしたり、思わずニコリとしたり、すがすがしい気持ちになったりすることができます。また、絵も、版画調で黒を基調とした暖かい感じです。


 ついこの前までは、専門店でコーヒー豆を買って、家の電動ミルで豆をひき、ペーパーでドリップしてコーヒーを飲んでいました。でも今は、通販のドリップバックで飲んでいます。なぜかといえば、豆をひいたり、ドリップするのがちょっとめんどくさくなったということ、いろいろな種類のコーヒーを飲みたいということからです。でも、このコミックを読んで、久々に豆をひいて、ドリップしてみようと思いました (^_^) 。


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