十津川へ(2)

笹の滝



 十津川へのつづきです。
 国道168号を車で十津川へ向かい、谷瀬をすぎてトンネルをいくつかすぎると、トンネルの出口の端に「五百瀬 9㎞」という表示があります。巨大な貯水池(風屋貯水池)に架かる橋を渡り、杉の植林の中、曲がりくねりながらをしばらく走ると、植林が開け、集落が現れます。そこが五百瀬(いもぜ)です。この集落は、世界遺産紀伊山地の霊場と参詣道」の熊野参詣道小辺路(こへち)の中継点です。


       


 上の画像は五百瀬小学校です。全校児童数が4名、奈良県では一番等級の高いへき地校です。今年をもって、上野地小学校と統合されます。


       


 五百瀬小学校の裏に、平維盛の墓と伝承される祠(ほこら)があります。平維盛は、平清盛の孫で、富士川の戦いでは源頼朝に、倶利伽羅峠の戦いでは源義仲に敗れました。屋島の戦いでの対陣中、密かに逃亡し、その後高野山に入り、那智の山成島で入水自殺をしました。維盛伝説は、高野山周辺にいろいろとあります。


 さらに、十津川へ向かって走り、風屋をすぎたあたりで左折し、細い道を12㎞程度入ると、笹の滝へ到着します(トップ画像)。この笹の滝は日本の滝100選にも選ばれています。滝壷の白い岩場が美しく滝を引き立てます。この滝が赤く染まるとき、上流の方で天狗が暴れているという伝説があります。


  


 十津川温泉です。元禄年間に炭焼き職人が発見したといわれるダムの湖畔の温泉地です。もちろん宿舎のお風呂も100%の源泉掛け流しの湯です。


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