愛地球博に行ってみて

ote2005-08-15



 昨日、愛地球博へ家族4人で行ってきました。嫁さんの実家が愛知県なので、そのついでに行くことになったのです。


 名古屋駅からシャトルバスで地球博東ゲートへ到着。9時10分でした。企業パビリオン「夢みる山」の整理券配布に出会い、整理券をもらいました。しばらく歩き、「JR東海超伝導リニア館」では、所要時間40分の表示。列の最後尾に並びました。並んで勘違いに気が付きました。館内に入ってからの所要時間が40分だったのです。結局、1時間半程度並びました。


 JR東海のうたい文句には、「多彩なアングルと臨場感溢れる音響で、超電導リニアの迫力ある走行シーンを体感することが出来ます」とありましたが、外からのリニアモーターカーの走行映像を見るだけで、拍子抜け。ガッカリして外へ出ました。

 
 昼食のおにぎりを食べ、「インドネシア館」などのグローバル・コモン6を見て、整理券をもらった「夢みる山」へ向かいました。愛地球博に一番乗りをした若者が、一目散に駆け込んだところだけに、期待がふくらみます。


 「世界初の床面プラズマ・マルチ・マルチ・ディスプレー・システムを駆使し、壁や天井にも、大自然や動植物の数百に及ぶシーンが広がり、音響との組み合わせで人間の感覚に直接訴え、地球環境への”めざめ”を誘います。演出は、映像の鬼才、押井守。10分間のプログラムで、クライマックスでは、地球環境回復への願いを込めた精霊の巨大な美術造形が現れます」とうたい文句は素晴らしいのですが、抽象的すぎて、意味が不明でした。プロローグで終わりという感じで、これまたガックリ。


 そして、アジア諸国のパビリオンをみて、ドイツ館へ。なぜドイツ館かといえば、韓国館で並んでいるときに、「ドイツ館がおもしろかった」という会話を耳にしたからでした (^_^) 。ドイツ館へいってみると、パビリオンを囲む長蛇の列。150分待ちに躊躇するものの、「最後ぐらいは決めなくっちゃ」と思い、最後尾に並びました。時間は午後5時。


 約2時間でドイツ館の中へ。「ドイツ館の目玉は、6人乗りの透明な水滴型のキャビン「エクスペリエンス・ドロップ」です。様々な風景や展示を移動しながら鑑賞する旅ができ、人間の五感に訴える貴重な体験ができることでしょう。マルチメディア、アニメーション、そして自然の進化からヒントを得た航空機の翼の展示を見るとともに、稲光・雷鳴の体験など、スペクタクルなシーンも多数あります」というこれまたうたい文句ですが、これまた、迫力不足の感はゆがめません。


 夕食にエジプト館のカレーを食べ、おみやげを買い、午後9時半に会場を後にしました。反省としては、もっと早くから計画を立て、もっと効率的に会場を回り、もっと楽しめるように工夫すればよかったと思いました。


 さて、わたしたちの世代は大阪万博のイメージが強いようです。当時、私は小学4年生で、地方に住んでおり、夏休みの2日間しか万博には行けなかったものの、「人類の進歩と調和」というテーマを頭に刻みながら、多くの外国人を目の当たりにしながら、期待以上の体験をしました。


 その思い出を今回に照らすと、わたしが大人になったこともありますが、わくわく感や充実感が感じられません。「人類の叡智」というテーマも、愛地球博について、かなり予習しないと「実感できない」、「分かりずらい」ものになっているように感じました。また、USJやディズニーランドを経験してきている世代にとっては、それらと比較したときに、感動が盛り上がりません(感動することだけが目的ではありませんが)。


 また、今回の博覧会は、「映像」が多いのが特徴だと思います。しかし、「映像」だけが一人歩きしている、つまり、多くの「映像」が単に環境として次々と映し出されたり、「映像」を見る普通の人を意識してつくらていなかったり、「映像」に本当に魂が入っているかどうか疑問に感じました。


 このような博覧会は、バーチャルな映像ばかり頼ることなく、人と人が触れあう、人とモノやコトが触れあう、人の身の丈に合ったものが相当であるとの思いを新たにしました。


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