NHK特集ドラマ「お買い物」

「お買い物」



 朝から土曜講習、昼からも引き続き学校で仕事でした。7時前に行きつけの散髪屋さんへ入りました。いつもならばこの時間には空いているのですが、2席は満席、おまけに順番待ちしている人が一人いました。しかたなく、新聞を見ながら待つことにしました。


 今晩9時からのNHKの土曜ドラマは何かと番組欄を見ると、土曜ドラマはなく、特集ドラマ「お買い物」とありました。出演は、久米明さん、渡辺美佐子さんです。久米明さんといえば、独特なトーンのナレーションが印象的です。また、渡辺美佐子さんと言えば、高校時代に見た「ムー一族」が思い出されます。


 散髪から帰ったのが8時過ぎ、食事を済ますと9時になりました。「お買い物」にチャンネルを合わせました。久米明さん、渡辺美佐子さん2人きりの茶の間が映し出されます。年をとって人生を過ごすということは、今の時間を・・・・?、そうそう生活をスローライフにするのではなく、スローライフに溶け込んでいるということでしょうか。うまく表現できませんが。話しは、福島から東京・渋谷で開かれる中古カメラの展示会へ行く老夫婦の話です。


 最初はちぐはぐな老夫婦を感じましたが、しだいに寄り添う二人が感じられるようになりました。お二人の演技のうまいこと。歳をとって、実際よりも老いた役を演じることは難しいと思いますが、身体面、メンタルな部分でもとてもうまく演技されているなと感銘を受けました。また、現代っ子の孫娘、市川実日子とのからみは、料理をしているシーンなど女同士のおばあちゃんと孫娘、そばで中古カメラをいじっている子どものようなおじいちゃん、3人がコミカルに描かれほほえましく感じられました。脚本は、岸田國士戯曲賞を32歳の若さで受賞した新進気鋭の前田司郎さんです。注目されている作家さんのようです。


 最近のドラマは、探偵もの、レスキューもの、学園ものの花盛りで、息子/娘もよく見ています。できれば、土曜9時のNHKドラマのように、真の人生の機微を扱ったものを見て欲しいなと思いますがなかなかですね。
 年老いて、「こんな夫婦になりたいな」と強く思わせるドラマでした。



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